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D. M. Lloyd-Jones 「山上の説教」 by D. M. Lloyd-Jones (1899-1981)

序論

☆☆☆5.神の国(統治)は ☆☆☆


『 明らかにこれは、私たちにとって重大な問題である。この見解は正しいか、誤りかのいずれかである。この見解によれば、山上の説教を読む必要はなくなる。その教えに注意をする必要はない。その命令を実行しないゆえの責めを感じる必要もない。それは私とは関係がないからである。この見解に対する解答として次のように言うことができるであろう。山上の説教は、主として、また特別に弟子たちに対して語られた。 「座につかれると、弟子たちがみもとに近寄って来た。そこで、イエスは口を開き、彼らに教えて言われた」(マタイ5-1、2)前提条件は、それが弟子に語ったということである。イエスが彼らに、「あなた方は地の塩である」「あなたがたは世の光である」と言った言葉を取り上げてみよう。もし山上の説教が今日のキリスト者に関係がないなら、私たちは決して、自分たちが地の塩であるとか、世の光であるとか、言ってはならない。これは、私たちに適用されないからである。これは 最初の弟子に適用された。また、後代のある人々に適用されるであろう。しかし、中間時代にいる私たちには関係がないということになる。童謡に私たちは、この説教の中の恵みの約束も無視しなければならない。私たちは、自分の光を人々の前に輝かし、人々が私たちの良い行いを見て、天にいる私たちの父を崇めるようにしなければならないと言ってはならない。もし山上の説教が現代のキリスト者に適用できないなら、このようなことはすべて見当違いなことになる。確かに主イエスは、弟子たちに説教し、彼らがこの世でするべきことを命じた。しかし、それはまた、主が地上にいる間だけではなく、主が去った後にも行うべきことだったのである。この説教は、その当時も、また、その後も続けてこれを行うように立てられてきた人々に対して、語られたものである。
 それだけではない。非常に重要な考察が、もう一つある。それは山上の説教の中にある教えは、すべて新約聖書の手紙の中にも見出されるということである。山上の説教の教えを一覧表にし、それから新約聖書の手紙を読んでいただきたい 。山上の説教の教えが、そこにもあることを発見するであろう。ところで、新約聖書のすべての手紙は、今日のキリスト者のためのものである。したがって、これらの教えが山上の説教の教えと同じであれば、明らかに山上の説教の教えもまた、今日のキリスト者のためのものであると言える。これは有力で、重要な論証である。次のように言うならば、最も適切であろう。すなわち、山上の説教は、主イエスがご自身の新しいいましめ(ヨハネ13-34)と呼んだものの偉大で、雄大な、また完全な大成であるということである。主イエスの新しい戒めとは、ご自身が私たちを愛してくださったのと同じように、私たちも互いに愛し合うことである。山上の説教は、この戒めの雄大な展開に他ならない。 私たちがキリストのものであり、主イエスが、「私があなたがたを愛したようにあなたがたも互いに愛し合いなさい」(ヨハネ13-34)という言葉を私たちに語ったのであれば、それを行う方法をここに示していてくださるのである。
 ディスペンセーション的見解は、神の国についての誤った考えに基づいている。これが混乱の起こる源である。もちろん私は、神の国がある意味で地上にまだ確立されていないことを認める。確かに神の国はきたるべき国である。しかし、それは同時に、既に来ている国でもある。「神の国は実にあなたがたのただ中にある」(ルカ17-21)神の国は、すべての真のキリスト者の中にあり、教会の中にある。それは「神の統治」、「キリストの統治」という意味であり、キリストは、今日も全ての真のキリスト者を統治しているのである。教会がキリストを真実に認めるとき、キリストは教会の中で統治するのである。王国はすでに来ている。王国は今きつつある。そして王国はこれから来ようとしている。この事は、常に心に留めていなければならない。キリストが王位につけられている時には、いつも、神の国は来ている。現在キリストは、全世界を支配しているとは言えないにしても、確かに、このようにご自身の民の心と生活を支配しているのである。』

序論 その5 に続く

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